目黒区障害児・者の生活を向上させる会
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10月 活動報告

掲載日:2010-11-30


10/24(日)14時から、目黒本町社会教育会館で運営委員会を行ないました。
料理教室終了後に運営委員会議を開いたので、出席率が良かった一方、朝から行事に参加していたメンバーは「お疲れモード」だった気がします。

経過報告および感想

10/10 学習会 「東京都の福祉施策について」 講師・二見清一さん
二見さんの話はやっぱりわかりやすい!と思いました。
ナショナルミニマム(国家が国民全体に対して保障すべき必要最低限の生活水準。)、シビリミニマム(都道府県が独自に打ち立てる生活保障基準)という言葉をキーワードとして詳しく解説してくれていましたが、ほかの集会の場でもよく使われる言葉なので、意味を知っておいてよかったと思いました。
 「ナショナルミニマム・シビリミニマム」という言葉だけ読むと「難しそう」とか「自分には関係ない」と思われるかも知れませんが、日常の生活した事柄です。
 ここのところ二見さんを招いての学習会が多いせいか、内容の伝え方が悪かったのか、参加者か少なくて残念でした。
 また初参加の方もいたので、出席者一人一人に自己紹介をしていただけば、少数なりに意見交換の時間が持てなのではないか・・・という反省も出ました。

10/19 東京肢障協 対都交渉
都に対する要望について担当者の回答を聞きました。
特に強く要望したいのが「入院時のヘルパー利用」の問題。現在の制度では「医療」と「福祉」の領域が分かれているため、病気や怪我で入院した際、ヘルパー派遣が認められていません。しかし、看護師の不足や、障害者介助の経験が少ないことから、重度の障害者には対応できないという事実があります。言語障害があれば、医師に自分の症状を伝えることも困難です。慣れたヘルパーの介助でなければ入院生活を続けられないという訴えが度々あり、これまでも改善を求めていました。
 東京都としては、「そのような話は聞いている」としながらも、独自施策として認めるという話はありません。これからの運動にかかっています。

10/23 日本障害者センター主催のセミナー
初めに特別報告は日本難病・疾患団体協議会の水谷幸司さん。難病として、いわゆる「制度の谷間」におかれている人たちの問題について話されました。
そのあと、講演を2本。自立支援法訴訟弁護団事務局の藤岡毅さんの報告と見解、また鹿児島股大学教授の伊藤周平さん。今の民主党政権が、福祉についてどう考えているか、伊藤さんのお話はとてもインパクトかありました。
・鳩山内閣から菅内閣に替わったことで、政治姿勢は小泉旧自民党の内閣のやり方に逆戻りしてしまった。
・「地域主権改革」で国の社会保障費を削り、各自治体レベルに下していく。
・国レベルの保障(ナショナルミニマム)を廃止する方向である。

・子どもの保育から高齢者、障害者、国全体の福祉制度を介護保険化しようとしている。
総じて先の暗くなる話でしたが、最後に印象に残っているのは「障害者運動は高齢者や児童の福祉問題にも、もっと目を向けて連携していくこと」。そして「本気になれば、すべての人を対象にした総合福祉法的な法案を自分たちでつくる力はある」と。
課題は大きいですが、希望を持たせてくれる言葉でした。




※ 地域活動団体登録について
  来年一月より規定が変わります。
区内を主な活動拠点としている団体、もしくは地域の公益と協力できる団体(PTA・町会など)、それ以外の団体は目黒区内で活動していても、その会の代表が目黒区民でないと登録できず、施設利用料が今までの2~3倍になるとのこと。
区側は「区の施設(会議室など)を学習塾や商品販売などに使わせない防止策」としていますが、このように規定が変わると私たちの活動にも影響が生じてくると思います。

※ 障害者週間記念事業 12/5 パーシモンホール
昨年同様、私たちの会では活動紹介のパネルを展示し、会のリーフレットなどを配る予定です。

※ 先月号でお知らせした「映画・いのちの山河」のチケット代を会で半額補助します。
(一般券1,200円、会員割引 600円)  受付で「向上させる会会員です」と申し出てください。
パーシモンホール 12/5  10時~  14時~  19時~

※ 今後の行事についての打ち合わせ
「新春のつどい」「バスハイク」といった大きな行事に関しては次回までにプランを作り、練っていくことになりました。