目黒区障害児・者の生活を向上させる会
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機関紙「たけのこ」の舞台裏

掲載日:2015-03-03


 毎月毎月発行している機関紙「たけのこ」。 私・岡田や武田真希が機関紙に関わるようになり四半世紀になります。私が知る限りでも「たけのこの歴史」を書き出したら小説になってしまうので、紆余曲折があり進化して2014年に至った「現在の編集や印刷、発送作業」をご紹介します。


①  「たけのこ」のページの上についている ↓

発行人:障害者団体定期刊行物協会 〒157-0073 東京都世田谷区砧6-26-21
1976年 2月25日 第三種郵便認可 (毎週4回 月火木金発行)
  定価100円 購読料は会費に含まれています
2014年 2月25日発行 通巻第8588号

 これに気づいていない方も多いようですが、「障害者定期刊行物協会」の住所などなど、二行目までは定型文です。三行目の発行日や番号は「障害者定期刊行物協会」に登録している団体が毎月もらう数字です。

 今月は「2月25日発行」と記してありますが、実際に「たけのこ」を発行するのは2月21日です。「たけのこ」は全国に何種類もある「障害者定期刊行物・SSKO」の一つ。正式名所は「SSKO・(副題)たけのこ」です。他の団体も「定期刊行物」を発行するので、日付や通巻番号がずれ込むというわけです。

 上記の黒枠の部分を、「たけのこ」の全ページに書くことを義務付けられています。

②そもそも「障害者定期刊行物」とは・・・ 身障害者(児)団体がは発行する定期刊行物に対して郵便料金が減免される制度があります。 これは「障害者の福祉の増進を図る活動を行なう障害者団体」を支援する事業です。 「障害者定期刊行物」と認めてもらうためにはいくつかの 《必要用件》があり、厄介ですが、それをクリアすれば格安の費用で発送できます。

黒枠の部分は現在はパソコンでもプリントできるようになり、今月号は奇跡的に全ページパソコンで処理できましたが、たいていは一枚ずつ手作業で貼り付けています。 数か月前には一番重要な表紙を印刷ミスしてしまい、200部全部に「訂正紙」を貼ってもらったこともありました。 ボランティアの皆さん、ゴメンナサイ・・・でした。

 

③「SSKO」には様々なキマリがあります。 「表紙をつける」「目次を書く」 「ページを打つ」 「ページの割付」などなど・・・。 パソコンでイラストを入れたりレイアウトを考えたりするのは大変孤独な作業となるので、ヘルパーさんやボランティアさんと「あーだ、こーだ」言いながら、 作業しています。

← ページを組んで最終チェック。 ページ組みの時は何年やってても緊張します。

P1とP8がワンセット、その裏面はP7とP2。

P3とP6がワンセット、その裏面はP4とP5。

ページ数が増減するとこの組み合わせが変わります。

突然原稿が増えるとページ組が大幅に変わるので原稿を依頼された方は締め切りを守って下さいね!


④ 最後の仕上げ ページ組みだけでなく、みんなで 誤字脱字もみんなでチェックします。 校正作業は何人もの目が必要。 初参加の人が「これ間違ってる」と 誤字をみつけてくれたりします。

「さぁ、皆さん、いいですかー?  刷りますよ! やりまーす」 《印刷》のボタンを押して、 最初の一枚がちゃんと出てくると、「やったー」と拍手\(^o^)/

     

 前回、重大なことを書き忘れました。 機関誌を発送するためには「封筒」が必要。 「宛名印刷」は不可欠です。 それに伴う「名簿の管理」は団体の中枢部分です。 ここ10年近く、武田真希がこの大役を担っています。 「宛名印刷」は大変ですが、個人情報に関わることなので 武田と岡田のパソコンのみで処理しています。 武今回は「向上させる会の秘密基地」ともいえる 写真のような感じで、夜な夜なパソコンと格闘しています。            武田の書斎を初公開!→


 前号でご紹介した印刷作業の翌日、  封筒づめ作業をします。  A3用紙に刷った物を組み合わせ半分に折り 「たけのこ」は完成ですが、封筒に入れるために  さらに3等分します。  封筒の口を半分切ることも「障害者定期刊行物」の  決まりです。 

 以前は印刷も目黒本町社教館でしたが、 印刷機の都合で、印刷はあいアイ館を使っています。 「障害者定期刊行物」は本局からでないと出せないため、 最終作業は目黒郵便局に近い会場で行なます。

←ボランティアさんたちが作業している様子

 

 

 

 

 封筒づめがすんだ150通の機関誌を 45リットルの袋に入れて、郵便局まで運びます。 (ゴミ捨てに行くのではありません)        →

順調に作業が進めば、その日のうちに発送完了! それでも郵便を出せるのはPM8時頃でしょうか。

とりあえず、お疲れさま~ (ToT)/~~~

これで終わりではありません。

武田の夜はまだまだ・・・つづく.。oO○

 

 

 


機関紙の舞台裏 ③ 

 

 前回まで機関誌の編集・印刷・発送について掲載しましたが、私たちの会の機関誌は「発送して終わり」ではありません。 「たけのこ」は視覚障がいの方や文字を読むのが苦手な方のために 「朗読バージョン」もあります。 今号では朗読テープ作成作業を ご紹介します。

完成した「たけのこ」を武田からボランティアセンター、 そして「目黒朗読グループ・アイ」の順で機関誌を送ります。 武田は文中の固有名詞(人名など)、読み方が難しい箇所に注意書きをつけます。

 ここで執筆者の方々にお願いがあります。原稿を書き終えたらご自身で音読してから提出してください。編集担当も読みやすく修正していますが、「録音テープ」のことも頭において書いていただけると嬉しいです!(^^)!

 数日後、ボランティアセンター経由で録音CDが戻ってくるので、それを武田が希望者の人数分ダビングします。 一年位前まではカセットテープを使っていましたが、カセットテープを販売する店が減り、ネットで探した時期もありました。時代はCDに移行しています。「目黒朗読グループ・アイ」からの申しでもあり、現在はCDに録音していただいています。 CDについては、2、3月号で試作してもらって、いろいろ勉強中です。


 今はまだ配布はカセットテープです。これから利用者の皆さんに確認を取り、 テープがいい方とCDの方がいい方に分けていく予定です。


 朗読テープ希望の方はご連絡ください。会員に限り無料でお送りします。