目黒区障害児・者の生活を向上させる会
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会員紹介(梅谷竜也さん)

掲載日:2014-09-06


機関紙・たけのこに「会員訪問」のコーナーが復活しました! 第一弾の訪問先は、梅谷竜也さんのお宅。竜也さんとお母様、途中からお父様もご一緒に、 日頃の生活や将来の希望などお聞きしました。 インタビュアーは運営委員の小林英樹と岡田尚子。

●1976年生まれ 脳性まひ 全身の緊張が強いため、全面介助。 ――都立城南養護学校(現・特別支援学校)卒業。 港区から目黒区洗足に転居してきたので、福祉工房に入所して初めて、目黒の仲間とのお付き合いが始まりました。入所した時に知り合いがいなかったことが、自分に厳しくなれてよかったと思っています。

●自宅の一階は竜也さんが暮しやすいよう(介助しやすいよう)に工夫されています。天上のリフトのレールは、竜也さんの部屋、居間、浴室・トイレにつながっています。 ――20年前家を建てるときに「一生モノ」と思い、天上にリフトを取り付けました。当時はまだ補助が出なかったので、すべて自費で大変でした。一年前に突然壊れ、急きょ友人のものを借りました。今は何とか使っていますが、部品が古いため全部取り替えるよう勧められていますが、工事には時間もお金も掛かるので困っています。

●竜也さんの介護は主にご両親がなさっています。お父様がヘルニアになってからはお母様ががんばっていますが、「リフト」がないとトイレにも行かれません。「リフト」が命の綱といったところ。福祉機器の業者はニーズの重みを噛みしめて製造販売してほしいと思いました。

――週一度ヘルパー二人体制で自宅で入浴させてもらい、週一回はあいアイ館の入浴サービス(器械浴)を利用しています。 初めて器械浴を使う時は本人も家族も不安なので見学に行きましたが、あいアイ館の入浴サービスはとても上手で安心しました。(母)

●趣味は「落語鑑賞」 ――移動支援の時間を利用して、よく外出します。一番好きな所は寄席。 浅草演芸ホールに足しげく通っていたら「車椅子トイレ」を設置してくれました。使いにくい部分もあるけれど、寄席がバリアフリー化を考えてくれたことが嬉しかったです。 パーシモンホールやきゅりあんでも落語をやるので、チケットを予約しています。

● 竜也さんの落語好きが「寄席のバリアフリー化」につながったのですね!  素敵なことだと思います。

●福祉工房のこと。竜也さんが通所する「目黒本町福祉工房」は今年度より「いたるセンター」に業務委託しました。工房生活についてお話し下さい。

――新しい建物なのに使えない所があり、さっそく直しました。あじさいホームでも同様のこと聞いています。区は建築する前の青写真を、どのように考えて造っているのでしょうか?

●委託先の業者については、どうですか?

――昨年の10月頃から「いたる」の職員が研修に来るようになり、今までの福祉工房の非常勤職員が3名「いたる」の職員として残ってくれたので、引継ぎは上手くいったと思います。 「いたる」は元々知的障害を対象とした事業を展開している会社なので、肢体不自由者、特に脳性まひ者に対する理解に欠ける面もあります。 でも意見を出せば改善に向けて考えてくれるので、徐々によくなると期待しています。

●今はご両親と暮していますが、将来はどうしたいですか? 向上させる会に望むこと。

――ぼくは福祉工房に通所しながら、グループホームで暮すことを希望しています。 「あじさいホーム」にも申し込みましたが、落選してしまい落ち込みました。 今後グループホームが増設される予定もなさそう。自分たちで積極的に運動していかなければ実現しませんかね。 自分は自宅で一人で生活するより、仲間と一緒がいい。そして身近でいろいろ相談できるコーディネーターもいたらいいと思います。

● 向上させる会としても「グループホームの増設」を要望しています。実現に向けて一緒に運動していきましょう。 「会員訪問」にご協力いただき、ありがとうございました。