掲載日:2020-02-02
9月28~29日、横浜市の“かながわ労働プラザ”にて第20回肢体障害者全国交流集会が開催されました。
一日目、開会全体会は、まえだ実行委員長や三橋会長の挨拶に始まり、基調報告で、この2年間の情や活動の成果について聞きました。特に憲法9条、25条を守る運動、そして、岡山の浅田訴訟の勝利判決は大きなものだと、確認しました。
特別報告は、きょうされんからの、旧優生保護法下での強制不妊手術に対する運動について。歴史的にナチスドイツの優生学から断種法、優生保護法に繋がり、障害者への不妊手術が行われていたこと、訴訟を起こした被害者の支援、国による救済法成立や一時金申請の状況が話されました。この問題の重大さを認識しながらも、直接的な運動に関われずにいる人は多いと思います。きょうされんでは、仲間に被害者がいたという事実を受け止め、償いの気持ちからの行動だとのことでした。これからの活動にも注目、応援したいと思います。
会場を移して分科会。「移動の権利とまちづくり」についての第3分科会はレポートの多さに驚きました。私・武田は「目黒区の福祉タクシー制度廃止の影響」について報告させていただきました。当日持ち込みで、資料集に入りませんでしたが、全国の仲間に伝える貴重な体験をしたと思っています。
夕食交流会で、94歳の重度肢体障害者が戦争体験を語られました。
寝たままの姿勢で徴兵検査を受けた屈辱的な記憶を話され、反戦と平和への思いを改めて強くしました。
2日目、記念講演は「障害者権利条約が活かされる社会に向けて」と題して、京都女子大学教授の玉村公二さんが話されました。アーカイブ写真を使って障害者運動の歴史を振り返り、条約に書かれている一つ一つと結びつけて考えていくと、これからも続く、私たちの活動が、やはり大切だと感じました。
全国交流集会は、2年に一度の開催。
今回は関東ブロックが担当で、昨年からの準備会、実行委員会で議論を重ね、本番を終えることができました。
全体では250名を越える参加があり、大成功でした。