目黒区障害児・者の生活を向上させる会
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オススメ映画「みんなの学校」

掲載日:2015-03-03


 そこの地域の子ならだれでも通えるごく普通の公立小学校、大阪市立大空小学校の一年を描いたドキュメンタリー映画。
 「不登校ゼロ」を目指し、開校から6年間、木村校長の強い理念とリーダーシップのもと、教職員、地域のひとたち、保護者、一丸となって「どんな子でも通い続けることができる」学校にこだわり続け作り上げてきた。必ずしも大阪のこれまでの「統合教育」の実績の上に生まれたものではないことは一見して分かるし、現状の大阪市のすべての学校で同じことが叶っているわけではない。現に隣の小学校はバリバリの管理教育を実践しているそうだし、本編の中にも「もう手に負えなくなった」として大空小学校に転校してくる子どもも描かれている。むしろ、ワン・アンド・オンリー、珠玉のような(人によっては奇跡のような、と表現する)小学校。今では全国から参観に訪れるひとが絶えないそうだ。
 しかし、待てよ、である。毎秒こどもたちの姿・場面に心をつかまれ、葛藤しながら寄り添う大人たちに共感し、笑いと涙と感動と驚きをお腹いっぱい味わって、最後に気づくのは、「ああ、これが“当たり前の”教育じゃないか。これが“本来の”小学校の姿じゃないか」ということ。
 保育園からはじまって小学校6年間、そこの地域の子ならだれでも通える(はずの)ごく普通の公立小学校に通ってきた“重度重複障害児”と見立てられている中一の息子に「映画、どうだった?」と訊ねられ、「いやー、小学校っていいねえ。なんかアンタが通った小学校みたいだったよ、色んな子がいて、みんないい味出してて、可愛くて」と応えていた。
 学校参観に行く地域のひとになった気分でひとりでも多くのひとに観て欲しい一本(DVDも出るのでしょうが、ぜひ劇場で見知らぬ多様なひと同士で観るのがオススメです!)。
 

★公式ホームページ:
http://minna-movie.com
渋谷ユーロスペースで2015年2月21日(土)からロードショー!